CLASSY HOUSE PHILOSOPHY

vol.1 Architect Yasushi Nakagawa

設計者として、監修者として、これまで数々の「クラッシィハウス」を手がけてきたアルキフォルマ代表の中川康氏。ブランドコンセプトである「機能と美の融合」はいかにして生み出されるのか。あらためて住まいづくりの哲学を伺いました。
アルキフォルマ有限会社 代表取締役 中川 康
私邸へと至る共用空間に、「住んでよかった」と思える物語を。

私は、クラッシィハウスにおいては、特にメインエントランスと共用部にこだわってきました。マンションでは必ずエントランスをくぐり、共用部を歩いて私邸に至ります。その中にひとつでもふたつでも、住まう方の誇りとなるようなストーリーを生み出すことで、「帰ってきてよかった」「住んでよかった」、またある時には「人を呼んで良かった」と感じていただきたいと考えているのです。例えば「クラッシィハウス尾山台」では、自動ドアが開いた瞬間に池が広がり、涼やかな滝の景色を眺めながら内廊下を私邸へと向かいます。共用部と専有部で極端な落差を感じることなく、少しずつ空気感の変化を感じながら、自然に私邸の玄関を開けられる配慮がなされています。立地の特性や規模の大小はありますが、住まう方の誇りとなる共用部と私邸へと至る緩やかな空間の切り替えは、クラッシィハウスを貫くひとつの特徴になっていると思います。

水庭/エントランスホール
”住まう方の色”に染めやすい空間とデザインを追求する。

専有部にもコンセプトにつながる上質の「機能」と「美」が息づいています。まず機能面。クラッシィハウスでは「クラッシィハウス尾山台」がそうであるように、建物の内部に内廊下を設け、居室を外面採光のみとすることでプライバシー性を高めたプランを積極的に取り入れています。もちろん居住性という意味では田の字プランにもメリットはあるのですが、そうやって新しいプランに挑むことで、多彩な家族構成、ライフスタイルにかなう居室空間を追求してきたのです。 デザインに関しては、人それぞれに美意識があるからこそ、極力シンプルにつくっていきたいと考えています。無駄をどんどん削いでいき残ったものの中に美があると思っていますし、特に居室においてはデコラティブな要素を排したシンプルな空間だからこそ、モダンなテイストにもアンティークなテイストにも対応できると思うのです。いわば住まう方の色に染めやすい空間づくりを、もっとも重視しているのです。

水庭
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