CLASSY HOUSE PHILOSOPHY

vol.2 Hiroyuki Usami

洗練された美しさと心地よさが共生する、住友商事のマンションシリーズ「クラッシィハウス」。その上質な住まいに込められた設計士の知恵や想いを、日建ハウジングシステムの設計士、宇佐見博之氏に語ってもらった。
株式会社日建ハウジングシステム 理事 設計部長 宇佐見 博之
20代の頃から、クラッシィハウスは憧れの存在だった。

私が設計士として駆けだしの頃から、先輩たちが手掛ける住友商事のマンションシリーズの仕事をよく眺めていました。その中でもクラッシィハウスはひとつ上の存在。その当時は、まだ住友商事のマンションシリーズはブランド名を統一していなくて「ハイムシリーズ」などとも呼ばれていたと思うのですが、もし昔の上司や先輩に「いま、クラッシィハウスの設計を手掛けています」なんて言ったら、きっと驚かれます。そのくらい20代の頃の私にとって、クラッシィハウスは憧れの存在でした。ただ、クラッシィハウスに限らず、住友商事のマンションシリーズはその始まりから他のディベロッパーが建てる集合住宅とは一線を画していましたね。そもそも住友商事は、この国のマンション事業の先駆け。戦後の住宅不足の頃に、それまで日本になかった「集合住宅」というものを「マンション」という商品にして初めて売り出した会社ですから。

クラッシィハウス松濤
ベーシックな部分のこだわりも魅力のひとつ。

住友商事は当時から今ではあたり前になっている資産価値の高いマンションを次々と発表。設備のメンテナンスのしやすさなどは、その頃から当然のように考えていました。また、バリアフリーや遮音フロアなども、その言葉が広がるずっと以前から取り組んでいましたし、「丁寧に良いものをつくって、集合住宅を日本に広めたい」という強い意志が、その設計からも感じられましたね。きっと、それは住友商事が既存のディベロッパーではなく、海外の文化を採り入れることに長けた総合商社だからできたのかもしれません。間取りなどのプランニングひとつをとっても、決して手を抜かない会社でした。よく住友商事の社員の方々はクラッシィハウスのアピールポイントとして「黄金比に基づく洗練されたデザイン」などを語ることが多いですが、私はむしろもっとベーシックな部分、構造や設備、プランなどのボトムラインが高いことこそ見逃せないと思うのです。

クラッシィハウス尾山台
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