CLASSY HOUSE STYLE vol.10

汎用性が魅力の磁器 アイデア次第で使い方は無限 長い歴史の中で、時代と国境を越えて人々の暮らしに寄り添い、生活に潤いを与えてきた磁器。その変遷や、質の良い磁器を持つ意味、そして磁器の上手な使い方などを、深川製磁東京営業所 所長・深川順三朗さんに教えていただきました。

そこにあるだけで存在感を醸し出す

ガラスのように美しく滑らかな東洋の磁器は、16世紀以降のヨーロッパにおいてまるで宝石のように憧れの対象となり、その美しさに魅せられた王侯貴族の間でもてはやされました。日本では江戸時代に、日用品として定着し、現代まで人々の暮らしに根付いています。和食器としての磁器を考えてみると、多彩な形やデザインが魅力の一つと言えるでしょう。

洋食器のように「ティーカップ」「パン皿」などその目的のために作られる品よりも汎用性が高く、その分日常で楽しむ場面も増えるわけです。また、磁器は繊細な技術から完成した工芸品であり、1つでもいくつか組み合わせても独特の存在感を醸し出します。持ち主のライフスタイルを表現する個性的なディスプレーとして、空間を彩ることも可能です。

そこにあるだけで存在感を醸し出す

先入観を捨て 盛り付けを楽しもう

先入観を捨て 盛り付けを楽しもう

良質な磁器は、よほどの衝撃がなければ欠けたり割れたりしないし、汚れも落ちやすいもの。ですから、少し背伸びして値の張る品を購入したからと言って、食器棚にしまいこんで、特別な日にだけ使うのではもったいないのではないでしょうか。食卓への登場回数を増やすなら、1つの磁器に対して、さまざまな使い方を考えてみることをおすすめします。

たとえば湯飲みを買うなら、少し広口の物を選び、緑茶だけでなくコーヒーやスープなどにも利用します。そば猪口(ちょこ)にサラダやデザートを盛りつけるのもいいですし、ミニ観葉の鉢代わりなどインテリア小物に使ってもおしゃれ。いくつかデザインの違う物を取り混ぜて、サイドボードに飾るだけで、そこには凛とした空気が漂うはず。自分なりのアイデアで、食卓や空間を美しく飾る。そんな懐の深い磁器を、ぜひ皆様も探してみてください。

深川 順三朗 さん プロフィール

深川製磁東京営業所 所長兼コンセプトショップ「The House 六本木」店舗運営。
有名百貨店の深川製磁のメゾンを統括。The Houseにて深川ブランドを世界に紹介するため、グローバルな視点にて最先端のデザインをライフスタイルに落とし込み、空間に広げた企画等、独自の世界観を発信し続けている。

※ご紹介した器の価格は2014年5月現在のもので、すべて税込となります。